世界三大漁場のうちの一つとして知られる三陸沖のすぐそばに位置する石巻。宮城県内第二の人口を擁する地域で、日和山や北上川など自然に囲まれ、三陸海岸の最南端に位置するこの雄鹿半島は国立公園にも指定されています。東日本大震災の時には津波の影響により、旧市街地や沿岸部はじめ広域にわたって甚大な被害を受けました。
今なお築100年を超える家屋が現存しており、中には「Z物件」と呼ばれる、再生するのに一筋縄ではいかない物件も存在します。そんな「Z物件」を、現代のスタイルへ昇華しながら多彩な空間に再生し続けるクリエイティブチーム「巻組」。彼らとの連携で、ここLivingAnywhere Commons石巻は生まれました。
当拠点では、一見無価値な絶望的条件の空き家の活用を通して、新しい価値を創造するプロジェクトを実践していきます。ここで生まれる化学反応が、人口減少の進む地域の閉塞感を乗り越え、持続可能な循環社会を作る礎となると考えています。
空き家再生プロジェクトに参画
全国的な問題となっている空き家問題に率先して石巻で取り組んできた「巻組」との共創により、新しい命が吹き込まれた古民家OGAWA。
解体、施工、家具作りまで、ユーザー参加型でつくりあげた空間です。もちろん、生活するメンバーがDIOしながら常にアップデートすることが可能。「自分らしい」を空間づくりから実現することができます。
近くにも数多くの空き家の現場が存在し、その分様々な空き家再生プロジェクトを予定しています。解体現場からモノづくりを一緒に学んでみませんか?
廃材のリユースを実践
石巻拠点ではクリエイティブリユースの考えを尊重し、家屋や家具から出る廃材にも新しい役割を見出し、新しい利用シーンをつくりだす、そのようなワークショップも開催していきます。
「巻組」との知の共有を図り、資材の利活用の方法・イメージを自分ゴトとして持ち帰り、実践できる状態を目指しています。
地元アーティストと交流
元は大きな倉庫だった建物で、今ではアトリエやオープンスペースを有する『Creative Hub』。アーティストによるイベントも開催されています。
多様な文化に触れ、アーティストたちと交流することで、自分にはない気づきを得られるかもしれません。
空き家再生現場での学びを活かして制作した作品を、この場で発表することも可能です。
コミュニティスペースOGAWA1階を入るとすぐにコミュニティスペースが拡がっています。SONOで買ったお惣菜をつまみつつ、メンバー同士や地元の方々、老若男女を問わず交流できる空間です。
レジデンススペースOGAWA2階のレジデンスは個室とドミトリーとの2タイプに分かれていて、プライベートが確保された個室では、ロングステイでもご利用しやすいつくりになっています。古民家から再生された空間で、ゆったりとくつろげます。
アトリエ&イベントスペースCreativeHubでは1階に広いイベントスペース、2階にはアトリエスペースがあります。自身の創作活動の場にするもよし、滞在しているアーティスト達との交流の場にしてもよし。様々なクリエイティブシーンの源泉となる空間です。
ワーク&イートスペースSONOの2階は、お惣菜のイートインコーナーとしてだけでなく、WiFi完備のワークスペースとしても利用できます。レジデンス棟のすぐ隣にある建物なので、ちょっとした作業の場として、メリハリをつけたい時などに重宝する空間です。